令和の御代替わりのお祝いに

令和の御代替わりのお祝いとして、東京都より依頼を受け「鳳凰文 大皿」を献上いたしました。

中国の空想上の鳥「鳳凰」は日本でも飛鳥時代より瑞祥の象徴として扱われ、絵画や装飾品などにこの鳳凰文が用いらてきました。
「徳」を頭に載せ「義」を背に掲げ「仁」を心に負い「信」を翼に入れ「礼」を足に挟むといわれていて、天下に正しい道が行われていれば現れる鳳凰は、新しい時代のはじまりにもっともふさわしいモチーフです。

優雅な羽を広げて舞う鳳凰の姿を繊細なカットで表現いたしました。

 

 

鳳凰と並んで吉祥の意味をもたらすものに「孔雀」があります。今や日本美術において圧倒的な人気を博す奇想の画家伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」にも描かれるほど、この鳳凰と孔雀は同様に非常に縁起の良い吉祥文です。

私たちも鳳凰とともに、新しい時代のお祝いに孔雀文を彫刻で作り出しました。

 

花切子と呼ばれる、ガラスの表面に“すりガラス”状の加工を施す方法で孔雀の優雅な丸みとやさしい表情を彫り出しました。対比的に孔雀の大胆な羽を細かいカットで表現することにより奥行き感が出て立体的な図柄となって浮き上がります。

両サイドにはシャープなエッジと極繊細な菊繋ぎが連なり、独特の世界観に見飽きることはありません。

孔雀の立ち姿の反対側には、ゆったり揺らめくような羽のカットが施されています。孔雀の羽には眼のような丸い模様がたくさんあるため「100の目を持つ鳥」として、守護を意味しています。

 

 

この令和のはじまりの佳き日に、お祝いの品として、またはマイコレクションとして「孔雀」シリーズはいかがでしょうか。新しい時代を一緒に歩む、お守りのように持っていただきたいオールドグラスです。

 

「孔雀」シリーズはこちらから >>

You may also like